のせむすびびと vol.6 エスペーロ能勢 齋藤さんご夫妻

世界の途上国から集めたフェアトレード製品がズラリ


アジアを中心に、世界の途上国の産品を販売するフェアトレードショップ&カフェ。
店内には各国から取り寄せたオーガニックコットンや手織りの衣類、カラフルな雑貨のほか、カレーやチョコレート、コーヒーといった食品も充実。
どこか温もりのある商品に囲まれ、時間を忘れて買い物に集中してしまいます。

店内にはカフェも併設されており、フェアトレードのカレーや能勢でとれる野菜を使った「エスペーロランチ」のほか、スイーツやドリンク類も楽しめます。
もともと古民家だった建物をご主人の手で大改装したという店内は、和の雰囲気をうまく残しながらもとても開放的な空間。
大きな窓からは昔風情が残る能勢の街並みが見渡せ、和室のこたつでほっと一息つくこともできます。
また天井を取り払って設けた「屋根裏部屋」では、不定期の映画上映会「エスペーロシアター」も開催しています。15台分の駐車場も併設しており、地元だけでなく、能勢へのドライブがてらに立ち寄るリピート客からも支持されています。


手元に届くまでのストーリーを知って欲しい


店名である「エスペーロ」は、「希望」を意味するエスペラント語※です。
大阪大学の図書館司書として勤務していたオーナーの斎藤さんは、『パレスチナ/イスラエルの女たちは語る』という本に感銘を受け、作中で取り上げられるパレスチナの伝統的なオリーブオイルを買い求めに立ち寄ったお店が、フェアトレードショップでした。
もともとエスニックなものに興味のあった斎藤さんは自分のフェアトレードショップをもつことを計画。
ご主人の力を借りながら2012年に大阪府箕面市に店舗をオープンし、6年後により広い店舗を求めて能勢へと移転してこられました。

「日本はフェアトレードにおいてはまだまだ後進国ですが、ヨーロッパでは社会に大きなインパクトを与えられる仕事です」と語る斎藤さん。
売れ筋商品は食品類ですが、アパレル類もおすすめなのだとか。
「機械をもたない方々が手織りや手編みでつくった服は、手に取ってもらえればその良さが伝わるはず。ここに届くまでのストーリーも含め、工業製品にはない魅力を感じて欲しい」と語ってくれました。


※19世紀、平等で世界共通の第二言語を創ることを目的とするエスペラント運動から生まれた人工言語


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